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ほんとかうそか

学生時代のバイト先の子に、よく話しかけてきては面白い話を聞かせてくれるような子がいた。

特別可愛いわけでも目立つわけでもなく、でもいつも中心にいるような子だった。

えーなんかすごいなーそんなことあるんだー 私の生きてる世界にはないなーと思いながらその子の話を聞いていたんだけど、1年ぐらいたった頃からか、だんだんそれに歪みが出てきた。

どんどん過激になっていく話に違和感があると言い出したのは私だったか、それともほかのひとだったか。

面白い話を提供してくれる子だと思われたいんだろうな・・・と思うと可哀想にも思えてきて、話半分に聞きながらそのままバイト仲間として普通に付き合うようになった。

 

いつだったか、他人を陥れるのがすごくうまいと思うようになった。

それまではあくまでも自分に注目されるような嘘だったから、かまってちゃんなんだな~、と思っていられたけど、他人の発言をうまくニュアンスを変えて、巧妙に他人に言いふらすことが増えてきたのだ。そういう人物は少なからず存在する。それまでにもそういった人は周りにいた。ただ、彼女はそれが非常にうまかった。

そういったことが増えてくると、もしかしたら以前からそういう傾向があった? もしかして、他人を落として自分をあげるようなことがあったんじゃないの? と思い始めた。

どんどん疑心暗鬼になっていくのを感じ、これは変に付き合わない方がいいな、と思ってシフトをずらすようになった。なるべく接する機会を減らそうと試みた。

それからしばらくして、「実は、こういったことを聞いたんだけど・・・」と心配して言ってきてくれたひとがいて、私に関する100%ねつ造のデマを流されたことを知った。1から10まで嘘だった。

 

『虚言癖』って言ったら大げさなのかもしれない。でも、怖いと思った。私の評判が悪くなったところで彼女には何もメリットはない。ということは私のことをそれほどまでに嫌っていたのか。

それとも、単純にその場のノリで話してしまったのか。こういった話をしたら盛り上がるかなー注目してもらえるかなーって思って言ってしまったのか。

 

私のことを憐れんでくれるような人もいた。私の人望とかそういったことではなく、単純に彼女が「平気でデマを流す人」だと認識する人が増えただけの話だった。

 

就職を機にバイトをやめ、その子とは一切連絡を絶った。

彼女は看護師をしていると噂で聞いたけど、もしかしたら嘘かもしれない。

 

 

 

 

ニュースの天才』を見たら、久しぶりに彼女のことを思い出しました。 

 

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