手のひらサイズの大きな世界

昨日の朝、ホームに電車が到着してドアが開いたとき、先頭に出てきた女性が顔いっぱいに笑顔を浮かべていた。最後にこんなにも屈託なく笑ったのはいつのことだったかとぼんやり考えてしまうほどだった。誰かと一緒にいたという雰囲気はなく、スマホを見つめ、嗚呼…シャバだ!!というような、開放感溢れたその満面の笑みに、ホームに並んでいた人の何人かはギョッとした顔で振り返っていた。

最近、街中でニヤニヤしている人が増えたなぁと思う。スマホ普及率に比例しているんだろうな。
なんでもかんでも携帯やスマホと結びつけて考えるのはあまり好きではないけれど、これは絶対そうだと思う。電車のなかでスマホいじっている人はざっと5割程度かなと思うんだけど、そのうちの何割かはニヤニヤしてますね。

ガラケーすらも持て余している父に、よく「スマホいじっているひとは一体なにをやっているんだ?」と聞かれる。
twitterに呟いてたりFacebookにいいね!してたりネット見てたりゲームしてたりLINEしてたりじゃない?と思うけど、どうせ言ったところでわからないだろうから「いろいろじゃない?」とだけ答える。

今朝の女性もほぼ確実にスマホをいじっていたんだと思うんだけど、なにをしていたのかなぁ。楽しいことは良いことです。ただ、ニヤニヤしながら闊歩しているひとが前方から来たら、さりげなく避けてしまいますけれども。

帰りの電車では、座っている私の膝の上に、正確には膝の上に乗せてるバッグの上に、大きな花束が降ってきた。正面に立っていた女性が網棚に花束を乗せようとして失敗したのだ。
私に才能があればこの状況を短歌にしたのに!なんて思ったり、思わなかったり。
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