お通夜

その日、私は朝ごはん兼昼ごはんを食べたあともしばらくは部屋着のままだらだらと過ごしていた。
読みかけだった本を読み切り、購入を検討しているタブレット端末をネットで比較して、よしじゃぁ店頭で見せてもらおうと着替えてお化粧をして、出かけようと充電中のiPhoneを手に取った。それは予定のないいつも通りの日曜日だった。

なんとなくLINEを開くと、通知をオフにしているLINEグループに未読メッセージがたまっていた。高校の部活の同期でつくったLINEグループだった。開くと、ひとりのメンバーの死と、そのお通夜が今日行われるという内容だった。28歳にて永眠。そうか、私たちはもう28歳なのか。そんなことを考えた。

 

2人、仕事や体調不良でこれない子がいたけど、14人集まった。当日のお昼過ぎに連絡が来たのによくこの人数駆けつけることが出来たなと思った。日曜の夜というのが幸いしたのかも知れない。出先から直接来た子もいれば仕事を抜け出して来た子もいた。

高校卒業から10年、私たちは毎年年に何度か飲み会を開いている。彼女はそのなかでも出席率は低く、最後に会ったのは随分前のように思う。特別仲が良かったわけではなく、だからといって悪かったわけでもない。
これから先「部活のみんな」で会うことになっても全員そろうことはないんだ、ひとり抜けてしまったんだ、と思うとつらい。こんなに大きな喪失感を抱えながら生きて行かなくてはならないのかと思うとつらい。

人が死ぬのは本当に嫌だ。胸をボコボコに殴られる感覚。二度と会えないってなんだよ。そんな暴力的なやり方しかないのかよ。もう21世紀なのに。

 

広告を非表示にする